ディズニー映画に刷り込まれた価値観:「待っていればいつか王子様が現れる」【映画アラジン実写】
おはようございます。毎日死ぬほど暑いですね。つい最近塩タブレットを舐め始めました。らてです。
今更かもなのですが、先日実写版アラジンをようやく見ましたので、感想や考えたこと等をまとめていきます。
ちなみに私は
・スマホの中に映画アラジンのサントラを入れて事あるごとに聞いている・TDRで一番好きなアトラクションは「フィルハーマジック」の中の「ホールニューワールド」の部分(魔法のじゅうたんに乗って気分は完全にジャスミン)・劇団四季で一番好きな演目もアラジン(普段ミュージカルを見ない方にも是非とも見て欲しい作品!)
という中途半端なアラジンオタクですので、それなりに愛のある者がこの記事を書いていると思っていただけましたら幸いです。では本文へ行きます。
1.実写のみに追加された新シーン
見た方ならお気づきかと思います。ジャスミンの歌ですね。
私は上述の通りサントラで歌を聴き込みまくっているので、アニメアラジンに登場する曲・歌は全部網羅しているんです。だから気がついたのですが、この実写版には新しくジャスミンのソロパートが追加されていました。
「もう黙っているのは無理」「私は私の意志で動くの」
というような歌詞(曖昧ですみません)でしたね。ハキームを説得する場面です。ジャスミンが歌うたび、兵士たちが幽霊のようにどろんと消え去ってしまう演出が印象的なシーンでした。
これは#metooをはじめとする、女性の社会進出・意思表示・男女平等に関わるような変化だと思うんです。
2.ディズニー映画に刷り込まれた価値観:「待っていればいつか王子様が現れる」
このことを私は大学の講義で学びました。
「白雪姫」待っていたら王子様が一方的に惚れてくれる。待っていたら王子様がキスをして助けてくれる。待っていたら王子様が結婚してくれる。
「シンデレラ」舞踏会に行ったら王子様が一方的に惚れてくれる。待っていたら王子様が靴を片手に町中自分を探し回ってくれる。待っていたら見つけ出してくれて結婚してくれる。
「眠れる森の美女」寝てたら王子様がキスしてくれて結婚。(しかも王子イケメン)
はい。なんだか最後の方面倒になってきて適当になってきてしまったのですが。
まあ作品によって多少の違いはあると思いますし、このnoteはあくまでも私の個人の考えを綴ったものだとして捉えて欲しいのですが、(決して自分の考えが全て正しいとは思っていないということです)
上記3作品のあらすじに共通するのは、「女の子は待っているだけ」だということです。
べつに「待つだけ」が悪いとは言っていません。待とうが攻めようが女の子の個人の自由です。本人の好きにすればいいです。「待つ」ことは良くも悪くもありません。
ここで私が言いたいことは、過去のこのような構造からディズニーの映画、とりわけ今回の実写アラジンは、脱却もしくは変化したということです。
3.ディズニー映画の変化:「女の子が自ら考え、行動し、自分の運命を自分で変えていく」
私がディズニー映画がこのように変化したと感じたのは、「アナと雪の女王」からです。
姉妹、アナとエルサは周囲の王子というよりかは姉妹二人の力で道を切り開き、幸せになりました。
そもそもあの映画「王子が悪者」ですからね。あんなのアニメ版白雪姫やシンデレラが初めてディズニー映画として作られたときには信じられなかった価値観なのではないでしょうか。あの頃の私たちがアナ雪を見たら、「なんだこのとんでもない映画は」とか思ったかも(笑)
アナ雪で私が一番「他と違う」と思ったのは、アナがハンス王子に騙されて凍ったまま死にそうになっていた時に、助けに来たのが別の男の子ではなくオラフだったことです。このタイトルに関係ない話で恐縮なんですけどオラフ最高ですよね。雑談でした。戻りますね。
ジャスミンの歌はおそらく彼女の頭で起こったものです。
あの瞬間彼女は自らの意思で行動し、ストーリーを大きく変化させました。
ハキームを説得し、彼をジャファー側からジャスミンたち国王側に戻すことができました。それは彼女の父親でもある元国王にもできなかったことでした。
その前のシーンから「黙っていればいい」「適当な相手と結婚して笑顔で黙っていること、それが幸せ」などと彼女は「プリンセス」の固定観念の具現化であることを強制されていました。
しかし彼女は頭が良く、エネルギーに溢れていました。要するに国王になるだけのポテンシャルが十分にあったんですね。その上あの美貌。あの谷間。羨ましい限りですよね。
ジャファーを倒してから、彼女の父はジャスミンに「もっと小さいかと思っていたけれど、いつの間にこんなに成長していたんだね」というようなことを言いました。そして国王となり、法律を変え、アラジンと結婚することができました。
あの歌・ジャスミンの行動から、ディズニー映画の
「待っていれば王子様が迎えに来る」↓「女の子が自ら考え、行動し、自分の運命を自分で変えていく」
という変化を見ることができると思います。
同時にそれはこの世界の世論を反映しているということであり、この映画に反響があったということは、その考え方に賛同されていると少しは思ってもいいのかな、と私は思いました。
4.おまけ:ウィル・スミス絶好調すぎて楽しかった
歌が有名なアラジンですが、今回のダンスパートはかなり良かったのではないでしょうか。
初めてアラジンがランプを擦ってからジーニーが現れましたが、アニメ映画にも劇団四季にも負けず劣らずのフレンド・ライク・ミーでしたね。本当に楽しかったです。
それでは今日はこの辺で。最後まで読んでくださりありがとうございました☺︎
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